斉藤さん

もう10年も前に辞めた会社で好きだった人の事など思いだし、ボンヤリしてしまった。斉藤さん(仮名ではない)は、50過ぎの妻も娘もいる男の人だったけど長く片思いしてた。休憩時間には、自分から話題を振るような人で、聞くともなしに聞いてると「古い映画の中では犯人は必ず国境を目指すんだよねー」なんて他の人があまり興味持たなそうな事も楽しそうに話してるのが良かった。ヘビースモーカーで、タバコに火をつける仕草に哀愁があって、古い映画の中の男の人みたいだった。他の女の子達より格段に歳くってる陰気な事務員である私にも、分け隔てなく優しかった。ほとんど海外出張で居なかったけれど戻ってきてる時は、朝礼の時は、必ずにじり寄って隣に陣取った。(ストーカーか)
私は、もう自分など生きてても仕方ないような気分になることが多く、斉藤さんなら情に流されて一緒に心中してくれるかもしれないなどと空想してた。一度、年賀状を出した時、奥さん手書きのきれいな文字で返事がきて、あまりうれしくなかった。
今、どうしてるだろ。プライベートな事は何も話さなかったし、とっくに忘れ去られてるだろうけど、思いだしてると少し切ない。
(自分のことが)

問わず語りであります。

トンボ

この数日、40度近い暑さが続いていても、やはり夏は良いなァ〜〜と、少しもこたえて無いのは、冷え性だからと言うより異様に夏が好きだからであります。写真は、7月上旬の夕方6時を少し回った頃。まだ十分空が青い。夏至は過ぎて日没は早くなってきてるけど、夏の本番はこれからでしょう。

昼間、台所のサッシの所で黒い羽の綺麗な昆虫を見かける。さっそく「黒い羽 ウスバカゲロウ」で検索するも、ウスバカゲロウでは無くハグロトンボというトンボだった。


参考画像→



台所なんかで見るには場違いなほど綺麗な虫だった。
なんて事を今つらつらとメモに下書きしてたところ、照明に向かってトンボが紛れ込んで来た。


証拠写真



トンボの事を書いてたらトンボが紛れ込んできたというのは、ただの偶然だろうけど、何か怖い。シンクロニシティという言葉を知ってるけど、因果関係とは別に物事を在らしめる力が働いてると考えるのは、ちと怖い。
画像のトンボの種類は、これから検索して調べてみることにしましょう。本体は電器の後ろに籠城してしまったので、この写真だけで分かるかナ、、、

梅雨時

6月10日頃から、近くの水田でカエル鳴き出す。夜、風呂場や寝床で聞こえてくると風情があり良い。
カエルでもセミでも雨音でも、自然の音はどんな大音響で聞こえてきても不快ではない。アパートで暮らしていた頃、隣室から漏れてくるテレビや人の声などは、かすかな音でも気になった。人や人の作ったものに、惹かれ焦がれていた頃は若かったのだと思う。老いとは自然に還る過程だろか。そう思った時の静かなイメージに癒される。
なんだか、もうすっかり枯れ果ててしまってるナ
世間では、熟女ブームとか美魔女だとか中高年女性がもてはやされてるとも聞くのに、枯れてる場合かと一応自分につっこむが。

わるくち

ハシモトトオルに関する一連の報道がいや過ぎて、ハシモトトオルのことばかり考えてしまう。ハシモトトオルのような、いけすかない人間が居るのは仕方ないとしても、ハシモトトオルを支持する一定の層がこの国にあって、それが日本の行方を舵取りしそうな予感がいやだ。慰安婦などの発言で韓国や米国から反感を持たれる程ハシモト支持層は、今結束を強めてる気がする。ハシモトトオルは、弁の立つ頭の良い人なのかもしれないけど徳のある人物でなさそうなのは発言や態度で察せられる。
政治的手腕など私のような末端の者には直接関わりなさそうなので、どうでも良い。
だからイメージだけでも、国を治める側にいることを納得させてくれる人が良いと思うのだけど、ブータンの国王やキューバカストロみたいな人はなかなか居りませぬ。

Bad news

嫌なニュースばかり聞く。
福島原発関連の悲惨な映像と実状が伝わる中、トルコに原発を輸出するというニュースを聞いた時は、耳を疑った。脱原発を口にしながら首相自ら地震国へ原発を売りに行ったというイカレポンチな状況に、やりきれなさを覚えるようでは、この資本主義経済を 勝ち抜く力量は持ってないという事でしょうか。
女性手帳なるもの配布のニュースも気味が悪い。今さら子も生めないから関係無いのであるけれど、卵子の質の落ちない若いうちから「産めよ殖やせよ」という国策押し付けみたいだ。
で、極めつけがハシモトトオル。戦時下の従軍慰安婦制度は、男の性欲のために必要だったと述べて世界中の顰蹙をかってる。酒席ででも聞いたなら多少あわれみを覚えぬでもないけれど、こういう話を公の場で公人に口にされて不快感を持たない女は一人も居ないのではないかな。有権者の半分は女だと思い出すくらいの分別は欲しいところ。それにしても、こんな生理的なことを戦時の極限状況下でも他人に頼らねば処理できないという生き物としての弱さに開き直ったような発言を、男の人だって苦々しく思わないのだろか。この人とか石原某とか「それを言っちゃ〜おしまいョ」(←寅さん) という、たしなみが無さすぎる。

清明

昨日の強風と雨で桜はだいぶ散ってしまった。葉桜になりかけた木に未練がましく残ってる花びらの風情が、あまり好きでない。桃にしろスモモにしろ同じ頃に咲く花は皆耐えてるのに何故に桜だけこうも散りやすいか。一斉に咲いて一斉に散る桜は、集団行動をよしとする日本人のメンタリティーと合致して好まれてると聞いた事があるけれど、私はあまり桜は好きでないョ。。。
桜よりも 柳がよい。
ろくに花も咲かないし、雨にも風にも身をまかせてるだけのように見えても、決して負けはしない。柳は、ああ見えて案外丈夫な植物で結構しぶといらしい。花の命は短くて....などというセンチメンタリズムよりも柳に風のしたたかさの方が欲しいところ。

明日は、二十四節気清明
日に日に明るくなっていく今頃は、通勤の為であっても外に出て行くのが楽しい。又こうして春の風景にいるだけでありがたい事だと思えるのは、年とった証拠なのか、東日本の震災の影響なのか。
ともあれ、今年ももう四分の一が過ぎてしまったわけで、いったい何をしてたのかトホホ、、、ではなくて、永遠に変わり続ける今を、柳のように揺れながら楽しむのダ (言いきかす!)

無題

今日から3月。
3月は、誕生日。誕生日は、オソロシイ。オソロシイは、この世。この世は、無常。無常は無情。って、厭世的な気分に流されてはいけませんね。
今朝は,よい 夢を見ました。夢見が良いと半日くらい幸せな余韻にひたれます。
たいていは、風景の夢です。

写真は、通勤途中に今朝撮ったもの。団地というのは、どこかノスタルジックでよいです、、、、、、、、、何だかとりとめがなくて落とし所が無いので、ここで終わりです。お休みなさいまし。