2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「もののたはむれ」

松浦寿輝 著「もののたはむれ」ぱらぱら読み返す。風変わりなオカルト風短編ばかり数十編のこの文庫本をいつも目に付くところに置いてる。表紙の伊藤若冲の植物絵も美しい。乾いた文体という言い方があるけれど、この作者の文章ほど湿っぽい気分にさせるもの…

辞書を調べていて、No man is indispensable(かけがえのない人というものは無い)という諺を見つけ、感心する。こんなミもフタも無い事実を諺にしてしまう欧米人の感覚は、日本とはやはり違う気がする。しかし、人は皆かけがえがないでは無く、かけがえのな…

鮮やかで生々しい夢を見て、誰かに話したくなる。が、他人の夢を聞かされるほどつまらぬものは無い。夢は、ほとんど見なくなったけれど、昔は夢日記を付けるほどよく見た。海や建物の夢をよく見て、定番だという空飛ぶ夢は見た事が無かった。リチャード・ブ…