諦める

昨日は大丈夫と思えたことも、今日は、そう思えない。これで良いと思えたことにも、自信が持てない。、不安が心を重くする。こうして心をすり減らすという悪循環を断ち切るために、「諸行無常」と思い出す。すべては、うつろう。何も確かなものが無いならば、不安が当たり前に思えてくる。仏教は、諦めることを教える宗教だというけれど、これも一種の諦めだろうか。諦めようと思っても、簡単には何も諦めきれない。諦めるとは、真実を明らかに知るということであるなら、そのためには知恵と勇気を持たなくてはなどと考え始めて、そう簡単にはなにも諦められない。